“もう1つの首都決戦”都議補選が告示…裏金自民はボロ負け必至「8戦撃沈」もあり得る大逆風

公開日: 更新日:

 7月7日投開票の都知事選が熱を帯びているが、裏金自民にとって、より重要なのが28日、告示された都議補欠選挙だ。都内9選挙区で実施され、都知事選と同日に投開票される。小池知事に乗っかっただけの知事選は「勝ちを拾える状況」(自民党関係者)だが、自民の看板を掲げて戦う補選は裏金事件への審判を受けることになるだけに、状況は厳しい。次期衆院選に向けた足場づくり、都議会最大会派を維持するためにも絶対に負けられない戦いなのだ。負け越せば、岸田首相は大ダメージだ。

  ◇  ◇  ◇

 補選は江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩の各選挙区(欠員各1)で実施される。うち、南多摩をのぞく8選挙区で自民は候補を擁立。特に、何としても死守しなければならないのが、自民都議が死去したり、辞職したことで「穴」があいた江東、北、足立、八王子、府中の5選挙区だ。

「5選挙区はもともと自民が議席を保有していたわけですから、都議会で議席を維持するためにも負けは許されない。現状、自民は27議席の最大会派で、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会は25議席。最大会派から陥落することになりかねないため、どうしても落とせない。1つでも落とせば、岸田総理の責任問題ですよ。最悪、8戦全敗もあり得る状況ですが、そんなことになったら次期衆院選は絶望です。正直、都知事選よりも重要な選挙です」(自民党関係者)

 5選挙区のうち、自民にとって最も厳しい情勢と目されているのが、北区だ。都ファ新人の元区議の女性は2019年区議選でトップ当選を果たしたつわもの。自民、維新、共産の3新人を抑えてトップに立つとみられている。江東は無所属の女性新人が、足立は立憲の女性新人が優勢だという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒