著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

児童相談所から長女を奪い返した両親に有罪判決…実の子供でも“連れ去り”は犯罪行為

公開日: 更新日:

 今回の事件では、両親に子供への虐待の疑いがあり、子供を守るためにいったん両親から児童相談所が子供を一時保護していた中での連れ去り行為であるので、特に悪質なものであると考えられます。

 このことは、離婚や別居後の両親にも当てはまります。離婚の際に、その保護者の同意を得ずに子供を連れ去った場合には、たとえ実の親だとしても、保護者などの意思に反して子供を支配下に置く行為となるため、未成年者略取または誘拐罪に該当しうるのです。とくに子供の生活状況をまったく考えなかったり、虐待の疑いがある親による連れ去り行為については、悪質と判断され、刑事的に処罰される可能性があります。

 自分の子供だからといって、身勝手に扱うことは許されません。ぜひ知っておいてください。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも