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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

フジテレビは「食べられたピザ」と同じ? 投資家は全体の影響を考えるべき

公開日: 更新日:

フジテレビのひとつぐらい潰れたって大丈夫。何とかなるさ」

 もしかして、フジサンケイグループは食べられたピザのように“不死身”というわけなのか……。

 でも、売り上げベースで見ると、その多くはメディア事業に頼っている。文化放送などのラジオもあるため「全部」とはいえないが、フジテレビが大きなウエートを占めている。やっぱり影響は大きそうだ。

 たとえば、富士山の一部が山体崩壊でなくなったらどうだろう。あの美しい曲線美が失われたら、魅力は激減。外国人観光客は訪れない。

 たとえば、ふじリンゴの一部が腐っていたら……。もちろん食べる気はしない。そう考えることはできないか。

■経験値をもってして将来を予想

 シニア投資家であれば、ひとつの不祥事が及ぼす全体への影響を考えるようにしたい。今後、イメージの回復はあるのか、現執行部は退陣となるのか、放送法の改正はあるのかないのか。

 そして、株主になれば総会でホリエモンに会えるのか(笑)などなど。その経験値をもってして、将来を予想するようにしたい。

「あ~、フジテレビね。まさかこんな事態になると思いませんでした。まさに“不治の病”っていうわけですね」

 どうやら完治するのは難しそうだ。

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