王子で創業50年の老舗「宝泉」で勝負も…濃い生ホッピーにあえなくKO

公開日: 更新日:

 前回は東京のイーストサイドを京浜東北線で一気に駆け上がって王子まで行ったけど、王子にはあの荒川線が通っているではないか。

 そこで前回のリターンマッチは、巌流島へ向かう宮本武蔵のごとくゆったりと決戦場に向かうことにしたのである。

 最近お気に入りの鴬谷から金杉通りをてくてく。しばらく行くと三ノ輪橋だ。ここ始発の荒川線で王子を目指す。気分はぶらり途中下車。途中の駅も面白そうだけどね。三ノ輪橋にはシブい商店街のジョイフル三の輪がある。商店街の近くで育ったアタシはこういう場所が大好きだが、今回はパス。今度寄らせてもらおう。

 荒川線の王子駅は全区間のほぼ真ん中に位置している。最近は、さくらトラムってオシャレなネーミングで若者や外国人観光客にも人気のようだ。20分ほどで王子駅に到着。国立印刷局の横の柳小路をのぞいてみる。昔ながらのスナックや、こぢんまりした酒場が並んでいるが、この辺りは常連客ばかりだろう。

 JRのガードをくぐり飛鳥山方面をぶらつくと駅沿いの路地にも小さな飲み屋が連なり、赤羽に本店がある人気のセンベロ店はすでに満員だ。この辺りはさすがに観光客が少ないようだが、王子神社に向かう川沿いの狭い道は散歩に最適。中高年夫婦がリュックを背負ってウオーキングしている。桜の名所としても有名なだけに、あと1カ月もすれば人であふれ返るだろう。

 さて、そろそろいい時間だ。再びガードをくぐり、今回の目的店「宝泉」で勝負だ。店の正面の柳田公園では、遊んでいる子供たちとベンチに座っているオッサンたちが違和感なく馴染んでいる。が、宝泉に縄暖簾がかかった途端、オッサンたちは店内へ。つられて中に入ると、そこには見事なコの字カウンターが2つ。背中合わせになっている。普段着で客をさばくのは2代目の濱嘉孝店長だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝