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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応幼稚舎のようなユニーク人材輩出を目指しながら早実初等部が“偏差値重視”に向かった理由

公開日: 更新日:

「額面通りに受け取るわけにはいかないものの、具体的な準備はゴールデンウィーク明けからの半年で十分」と幼児教室経営者。「私たちのビジネスにはマイナスですが、専門の教室に行く必要はない」という。

「一緒にお絵描きや工作をするなど、普段から親子のコミュニケーションがとれていれば、幼稚舎には合格できる。両親とも忙しかったり、シングルマザーの家庭では教室も一考ですが、親子の時間がつくれるのなら、それに越したことはない。教室や塾が幼稚舎受験に本当に役に立つのは直前の夏期講習くらい」

■早実初等部はペーパーテストを導入、慶応幼稚舎は廃止

 一方、早実初等部は学力を測るペーパーテストを実施しているせいで、偏差値教育に偏向している感が否めない。「幼稚舎のようなユニークな人材を輩出する小学校」を目指して開校したにもかかわらず、なぜペーパーテストを導入したのか。

「早実初等部のあり方を検討していた90年代後半はまだ、幼稚舎も学力テストを行っていた。大いに参考にさせてもらい、うちもそのまま取り入れることになった」

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