大阪ディープスポット巡礼! 味園ビルと双璧をなす「三ツ寺会館」が愛おしい

公開日: 更新日:

「大阪ミナミには、もうひとつディープな場所があるんですよ」──。昨年末、バーやスナックなどがひしめく「ミナミの魔窟」こと味園ビルの2階部分が閉鎖する直前の様子を取材して回っていたときのこと。そんな言葉をよく耳にした。その場所の名は三ツ寺会館。行かない選択肢はない。寒風吹きすさぶ2月中旬、日刊ゲンダイ記者は現地を訪れた。

  ◇  ◇  ◇

 大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」から徒歩5分。佐野屋橋筋と三津寺筋が交差した所に三ツ寺会館はある。地下1階から4階まで居酒屋やバーなど約60店舗が軒を連ねる雑居ビルだ。

 複数ある入り口は、どこもスプレー文字とステッカーだらけ。郵便受けはサビ付き、大半が扉をなくしているか、べこべこにゆがんでいる。まるで廃虚のソレだ。

 廊下に突如マネキンが出現したり、放置された1人掛けのカウンターチェアに「おもらししたイスなので座らないで!!」と貼り紙されていたり。もはや愛おしい。

■まずは30周年を迎える老舗の音楽バーへ

 最初に入ったのは「BARプカプカ」。今年で30周年を迎える老舗の音楽バーだ。スタッフのこばやんさんに話を聞くと、「昔は治安が悪く、廊下で海外の方がセックスしていて注意しても行為を続けたとか」(こばやんさん)。すてきな話だ。

 アットホームな雰囲気に誘われて杯を重ねるうち、隣の男性客が「この間、ドラゴンボールの脚本を担当していた人も飲みに来ていたよ」と教えてくれた。クリエーティブな仕事人が客に多いのだそう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か