新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

公開日: 更新日:

モダンで堂々としたたたずまい

 日刊ゲンダイ記者が竹所を訪れたのは、4月の平日の昼下がり。集落を散策すると、黄色や赤茶、ミントグリーンといった色とりどりの邸宅が点在し、山あいの風景に鮮やかな彩りを添えている。古民家とは思えぬ、モダンで堂々としたたたずまいだ。

 住民は仕事に出ているのか、生活音は聞こえず、ホトトギスの鳴き声だけが響いていた。澄んだ空気を吸いながらただ歩いているだけで、都会で荒んだ心が満たされていく。つい、ここに住めたらとスローライフに思いを馳せた。

 そこへ、徐行する車がやってきた。声をかけると……。

「長野県から観光で来ました。最近、テレビで取り上げられていて。どんなものか見てみようと」

 再生古民家を活用した竹所唯一の商業施設で人気のカフェ「イエローハウス」は、平日は営業していない。にもかかわらず観光客が訪れるのだから、この集落の持つ吸引力には改めて驚かされた。住民のひとり(性別・年齢非公表希望)に話を聞けた。

「ここは豪雪地帯だけど、除雪サービスが完璧に行き届いているから、真冬でも車を動かせます。カールさんが建てた家は温かみがあり、暖炉とエアコンでポカポカです。どれだけ雪が積もっても家がきしむこともない。夏は涼しいし、とっても快適に暮らしています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スマスロ『からくりサーカス2』にユーザーから厳しい評価 射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

  2. 2

    矢沢永吉が秋ツアーで"また"歴史を変える!「長者番付1位」と驚きの成り上がり秘話

  3. 3

    巨人ドラ1候補に花巻東・古城大翔が急浮上! 父はG戦士「振り向けば古城」、岡本和真の後釜育成急務

  4. 4

    安青錦3度目Vはアッパレだが、私の大の里への評価は甘かった。両横綱よ「13勝の壁」を破ってみせよ

  5. 5

    パチスロ愛好家の漫画家ユキヲ氏に聞いた 自作『邪神ちゃんドロップキック』パチスロ化への思い

  1. 6

    中京大中京から享栄へ、大藤監督が明かす“異例の転身”の真相

  2. 7

    東証で新たな動き…1月~7月までに上場廃止を選択する企業が過去最多のナゼ

  3. 8

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  4. 9

    長崎でも高市首相はスカスカ挨拶…戦争責任「反省なんかしておりません」95年の発言がSNSで猛拡散

  5. 10

    ヤクルト「早すぎた続投宣言」の代償…池山監督の来季続投決定後に泥沼、投手陣も崩壊