長毛種ワンちゃんのサマーカット、トリミングで注意すること

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 肉球の毛をカットすればフローリングで滑らないメリットも。夏は、暑い時間の散歩を避けて、肉球の毛もカットです。

 ペットショップやホームセンターでは、ペット用のバリカンを販売しています。これは動物病院やトリミングサロンで使用するモノとは似て非なるもので、プロは使用しません。かえってトリミング代より高くつくこともあり、お勧めしません。だからといって自宅にあるハサミもNG。毛と一緒に皮膚を誤って切ることが少なくないのです。

 2番目はオスのペニス回りで、ペニスを覆う包皮の毛を長く残すことが一般的でしょう。そうすると、排泄時の尿のラインがずれたり、はね返りが毛についたりして、腹部の皮膚に付着。細菌性の毛包炎になることがあります。ペニス周辺の赤いブツブツはその可能性が高い。この予防にもペニス回りの毛はカットが無難です。カットしてからマキロンなどの消毒液で拭いていると、受診せずによくなることも珍しくありません。この時季は、メスの性器回りも、同様にカットをお勧めします。

 3番目は長毛種のサマーカットです。当院で多いのはポメラニアンで、柴犬くらいの見た目の長さ(6ミリ程度)までカットすると、体感温度が下がり、夏を楽に過ごせるようになります。こうしたサマーカットで1~2ミリの刃を使用すると、毛穴がつぶれて、後に薄毛になるといわれることがあります。確かにいわれるほど多くはありませんが、ゼロではないので、時間と費用はかかりますが、ハサミをリクエストするとよいでしょう。

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