国交省が標準化を検討する「置き配」…賃貸管理で生まれる負担とリスク

公開日: 更新日:

 オートロック対応の置き配システムも登場し、Amazonなどが既存マンションに無料で導入可能なサービスを提供しており、利用は進んでいる。

 一方で賃貸管理の現場では置き配標準化に冷めた声もある。関東地方の管理会社担当者は語る。

「何度か入居者宛ての置き配が盗まれたことがあり、そのたびに物件周辺の捜索や誤配がなかったか別の入居者に確認する手間がかかった。防犯カメラなどの追加もオーナーの予算次第で難しく、現場の労力を考えて一部の管理物件では置き配を禁止。何かあっても入居者自身で対応してもらうようにした」

 人手不足なのは管理現場も同じというわけだ。さらに、防犯面での懸念は盗難にとどまらない。

「ストーカー被害の相談を女性入居者から受けたが、警察が介入してみると犯人は置き配で住所や在宅パターンを調べていた。置き配で生活リズムが外部から把握されやすくなれば、犯罪リスクが高まる可能性もある」(前出の担当者)

 置き配の標準化は物流業界の救世主となりうるだろう。しかし、ドライバーの負担を減らすはずの施策が、住宅管理の負担を増やし、住民の生活を脅かすようでは本末転倒だ。住環境の安全は、決して置き去りにしてはならない。

(小野悠史/ニュースライター)

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    長嶋一茂の「ハワイで長期バカンス&番組欠席」に大ヒンシュク !テレ朝局内でも“不要論”が…

  3. 3

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 8

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  4. 9

    キャッスルで結婚式を挙げるはずが…「派閥の親分」の一言で断念、ヒルトンになった

  5. 10

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ