石川県珠洲市の人口が1万人割る 能登地震被災者の厳しすぎる生活実態…「医療費免除廃止」に悲痛な叫びも

公開日: 更新日:

 住宅再建のハードルも高い。建築資材や人件費が高騰しているほか、能登半島は職人の移動費などが上乗せされるため、「建築・修繕費の負担が重い」との意見が137件集まった。

 また、交通アクセスの悪化も問題になっている。バスなど公共交通機関の減便や路線廃止が相次いでおり、<バス減便で金沢への通院は1泊する必要があり、お金がかかる>との記述があった。

■「早く死にたい」の声も

 さらに「早く死にたい」など切迫した声は12件も見られた。石川県保険医協会は、生活費切り詰めによる健康の悪化や「受診抑制」、災害関連死などにつながるとの懸念を示し、免除の継続を訴えている。

<家もなくなり、仕事もなくなり、生活が苦しいです。国は能登を見放したのですね>

 国や県に対しては、こんな記述があった。復興が思うように進まないどころか、被災者はますます追いつめられている。

  ◇  ◇  ◇

 震災から1年後の珠洲市の様子は●関連記事【もっと読む】『町には更地が広がり…「復興には時間がかかる。若者はどんどん珠洲から出ていくでしょう」』で詳しく報じている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾