12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由
クマは秋のうちに必要な脂肪分を体に蓄え、冬眠に備える。山の果実やドングリが大凶作だった今年は十分なエサを食べられず、飢餓状態となり、冬眠できないクマもいるとみられる。
「クマが冬眠するのは山の中にエサがなくなるこの時期、食べ物を探し回るよりも眠った方が、無駄なエネルギーを消費しなくて済むからです。それぞれ食料事情や住環境によって冬眠に入る時期は違いますが、絶対数からすると、これまでは大半のクマは冬眠していました。その一方でクマが人里に慣れてしまったのと、食べ物が豊富にあることが分かったのかもしれません。クマにとってはこの時期になれば冬眠するのが当たり前だったのに、エサがあるから冬眠する必要がなくなった可能性もありまます」(環境省の担当者)
雪が降り、柿などの果樹が食べられなくなると、今後、腹をすかせたクマが民家に侵入して、食べ物を物色するケースも考えられる。これまで農作物だけでなく、乳牛や羊、鶏、犬、人間もクマに捕食されている。引き続き警戒が必要だ。
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