データセンターを宇宙に逃がすと豪語するイーロン・マスクの思惑
地上の行き詰まりを解消する、超合理的インフラ事業としての夢がそこにはある。
2026年6月にスペースXが上場するという。いずれは「全世界株式(オルカン)」にも組み込まれる日が来るだろう。
だが、投資家としてその夢に浮足立つのは危険だ。他人の壮大な挑戦に拍手を送ることと、自分の大切な資産を投じることは全くの別問題である。
マスクの掲げる未来に憧れて安易に関連銘柄を買うのはご法度だ。夢を追いかけるのはいいが、そこに私情を交えては、冷静な判断はできない。
投資の神様バフェットは「理解できないものには投資するな」と言った。中身の6割を米ハイテク株が占めているのに「全世界」と呼ぶのは、そもそも名前がおかしい。
ロケットの発射や株価の急騰に惑わされるな。勢いのまま投資に走らない自制心が、何よりも大事なのである。
思えば、投資とは「灯台下暗し」ではないか。遠くの宇宙に惑わされる必要はない。壮大な夢は知的な娯楽。投じる資産は、中身を熟知し、いつでも換金できる手元の透明な場所へ。そうあるべきだ。
「結局、ここは人間がお金を使う街じゃなくて、人間がお金に使われる街なんですか」
そう問い返されたとき、あなたは自信を持って「違う!」と言えるだろうか。

















