50代のうちから「70代まで通用する働き方」を考える
なかには「定年まで40年近く働いたのに、まだ10年以上も働くのか」と、うんざりする人もいるかもしれません。しかし興味深いことに、仕事に対する幸福感は40代から50代が最も低く、60代以降になるとむしろ上昇するという研究結果があります。
その理由はいくつか考えられます。現役時代は、子どものため、家族のために、少しでも収入を増やそうと働いてきた人が多いでしょう。また、仕事では常に競争にさらされています。営業成績の競争、同期との競争、ライバル会社との競争、さらには課長になれるか部長になれるかという出世競争もあります。その過程で、上司や部下との人間関係のストレスを感じることも少なくありません。多くの場合、仕事は「会社のため」にしていたのではないでしょうか。
ところが60代になると状況は大きく変わります。子どもが独立し、家族への責任も軽くなります。定年後は正社員ではなく、契約社員や嘱託社員として働くケースが一般的で、仕事の責任も軽くなります。出世競争からも解放されます。
さらに、年金を受け取り始めれば一定の収入が確保されます。生活費のすべてを仕事で稼ぐ必要がなくなるため、足りない分だけ働くという選択もできます。お金のプレッシャーからもある程度解放されるのです。

















