進むペットの高齢化で避けられない介護と終活問題…メディカルトリマーが「元気なときに動画撮影」を勧める理由
ロスを突き詰めると後悔。元気なうちに対策を
ペットの高齢化で避けて通れないのが、介護問題だが、飼い主も高齢化が進み、体力や視力が衰え、ペットの衰えに気づきにくくなる。
高齢の飼い主ができる工夫はあるのか。
「犬や猫は、歯垢が歯石になるのが早く、何も処置をせずにいると早いうちから歯周病になりやすい。そのまま年を重ねると、歯周病の悪化で歯が抜けたり、患部の痛みでうまく咀嚼できなくなったりします。また、犬や猫の認知機能が低下すると、名前に反応しなくなったり、家具にぶつかったり、昼夜逆転や夜鳴きも起きたりします。しかし、飼い主さんが動物病院などでそういった症状を口頭で説明することは難しいし、獣医師も判断が難しい。そんな状況に備えて、飼い主さんにはスマホで愛犬や愛猫の動画を撮っておくことをお勧めしています。それがメディカルトリマーなどから獣医師に伝われば診断、治療につながりますから」(国久氏)
飼い主も高齢になると若いころと同じような世話をできない。だからといって、頑張るのではなく、スマホをうまく活用して周りに伝えることも重要だ。
そうやって愛情を注いだペットも、やがて寿命を迎える。衰える“わが子”の最期につらさを感じ、ペットロスに悩まされる人もいる。その苦しさを軽くする方法はあるという。
「ペットロスの“正体”を突き詰めると、後悔です。『もっと遊びに連れていけばよかった』『もっと早く病気に気づいてあげれば……』といった愛犬や愛猫が生きていたころにやってあげればよかったことが、できていない心残りが強くあります。そこにこたえられるかどうかは分かりませんが、ペットロスを軽くするには後悔を残さないことに尽きます。つまり、元気なうち、コミュニケーションがとれるうちに一緒にやりたいことを実行することです。そのためには、メディカルトリマーをはじめ、かかりつけの獣医師など専門家チームに常に相談できる環境をつくっておくことが大切です」(国久氏)
目指すのはペット中心の環境だ。まずは愛犬や愛猫の立場で考えてみよう。

















