奈良県立民族博物館の収蔵庫パンク報道で注目 廃棄予定の資料はなぜ売れない? 考えられる解決策
「私は、そういう方々に質問したい。古い鎌や鍬が欲しいですか、それらをコレクションしているという人が本当に周りにいますか、と。きっといませんよね。実際、この手の品物は現在、コレクターがほとんどいないため、値段が付きにくいのです。『タダであげる』と言っても引き取りたい人は、まずいません。だから、廃棄するしか選択肢がないのだと思います」
実際、ネット上には、そうした民具を「無料であげます」「引き取ってください」という投稿が目に付くが、応じる人はほぼいない。買い取り業者に査定を頼んでも拒否されるのが基本だ。その引き受け先が博物館で、半ば押し付けられるように無尽蔵に受け入れてきた背景もある。結果、収蔵庫がパンクしてしまった博物館も少なくないのだ。
■若い民具のコレクターがいない
前出の古物商によると、民具に値段がつきにくい要因として、若いコレクターがほとんどいないことが挙げられるという。市場で活発に取引されることもないため、それらの価値を見出せず、現状では資産価値がゼロに近いものばかり。買い取り業者に持ち込んでも、渋い顔をされるのはそのためである。

















