著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

公開日: 更新日:

墓じまいした遺骨はどうなるのか?

 天涯孤独のIさんは「墓じまい」に興味を示している。墓じまいとは、墓を管理する寺や霊園との契約を終了し、墓から遺骨を取り出し、墓石を撤去する行為である。

 しかし墓じまいをする場合も、墓石の撤去に最低でも30万円ほどかかる。そして墓じまいをした場合、次に問題となるのが取り出した遺骨をどうするかだ。

 Iさんの両親が眠る霊園には合同墓があり、もし墓じまいをしたら、この合同墓に両親の遺骨を合葬させてもらうという選択肢がある。Iさんの霊園では合同墓への合葬は、すでに墓を利用している人の場合は数千円で済むという。これが一番現実的で、手間や費用がかからないかもしれない。

 ほかにも、費用をかけない遺骨の供養方法として、自宅に持ち帰って供養する「手元供養」という方法がある。また遺骨をパウダー状に粉砕して、海などに「散骨」するという方法もある。

 これはとある葬儀会社の代表に聞いた話だが、経済的に困窮した家庭では、最近は最初から墓を購入せず、散骨を選ぶケースが多いという。散骨は専門の代行業者に頼むことができる。安いところだと、1柱2万円程度で散骨を引き受ける業者もある。

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