親が株を売っただけなのに、翌年の医療費が「1割→3割」に…高齢者が陥る資産整理の落とし穴

公開日: 更新日:

 最も低い「現役Ⅰ」でも、月の限度額は「8万100円+(かかった医療費ー26万7000円)×1%」である。これは現役で働いている69歳までの限度額でいうと「ウ」にあたる。入院する日数やどんな治療を受けたかにもよるが、数日の入院でも限度額を超えることが多い。さらに、限度額は医療費に対してのみ適用され、差額ベッド代や食事負担などは別にかかる。つまり、入院すれば軽く10万単位のお金が飛ぶことになる。

 保険料の計算は複雑だ。負担割合は、前年の所得などをもとに判定される。そのため株式の売却益が生じた場合、翌年度の負担割合などに影響することがある。そのため株式の売却を行う場合、注意が必要である。

「株を売っただけなのに」と父が嘆くのも無理はない。しかし実際は、株式の売却益(譲渡所得)は、後期高齢者医療制度における「課税所得」の計算対象に含まれる。ただし、株式の売却益が医療費の負担割合や保険料に影響するかは、口座の種類や確定申告の有無などによって異なる。父の場合は、株式の売却益が所得に反映されたことで、翌年度の負担区分に影響した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    北陸最大の観光都市・金沢駅の「みどりの窓口」が大混雑、平日11時で32組待ち…現場で見えてきた順番待ちが減らない構造的問題

  2. 2

    JR東日本で相次ぐ「グリーン車タダ乗り」問題を乗車して検証…SNSに“アテンダントなし区間情報”流れモラル崩壊

  3. 3

    東海道新幹線にシニア向け割引登場 交通費を抑える「EX」利用術

  4. 4

    非情の大増税が10.1スタート…高市政権のフリーランス潰し「インボイス制度」改悪で納税額が1.5倍に

  5. 5

    愛子さまカレンダーが発売前から「1位」の人気…佳子さま「27年版」は見当たらず、皇室カレンダーに映る“世代交代”

  1. 6

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  2. 7

    わずか4カ月弱でもう最終工程…米国産ジャガイモ輸入解禁議論の異常なハイスピード感

  3. 8

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  4. 9

    婚活で年収600万円、800万円は高望み? テレビで話題の「5000万円希望」女性…結婚相談所が明かす“現実とのズレ”

  5. 10

    ビジネスホテルなら旅行予約サイトより直接予約をおすすめするシンプルな理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    巨人はCSファーストSで敗退濃厚…今季DeNAと13勝12敗“ほぼ互角”に潜む落とし穴

  3. 3

    “引退説”の巨人・坂本勇人は来季も現役続行か…「特に二塁打記録更新には強い意欲」の証言

  4. 4

    簗農相「予算カット」恫喝発言が飛び火! 信じられない国交省調査で井林大臣は“火ダルマ”必至

  5. 5

    阪神が佐藤輝明のメジャー流出に備え“金満補強”か…吉田正尚、元MVPゴールドシュミットら浮上

  1. 6

    久保建英は所属クラブでの評価いまひとつ…人気俳優・福原遥との電撃婚でひと皮むけるのか

  2. 7

    『トゥ・オブ・アス』冷め切った関係で美しくハモる二度と共に歌えない2人の業

  3. 8

    壇蜜フルヌード「手取り33万円」の衝撃…芸能界“安すぎ”ギャラの相場と現在値

  4. 9

    (上)内閣改造をめぐる暗闘、そして保身…玉虫色の決着

  5. 10

    巨人2年連続V逸で再び始まる“見境なしの大補強”…床田、坂倉、吉田正尚に小園海斗まで照準