著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

公開日: 更新日:

塾経営者として独立するも失敗

 Jさんが働くマクドナルドは80人くらいのクルーが在籍している店舗で、高校生からシニアまで幅広い世代がいる。

「いろんな世代の人と働けるのがいいですね。若い人と一緒の職場は活気があります」

 ここに至るまでのJさんの人生は、波乱に富んでいる。

 Jさんは20代のころは会社員として働いていたが、30歳になってから塾経営者として独立。小学生から高校生を対象に大学生のアルバイトを雇いながら、自身も塾講師として子どもたちに勉強を教えてきた。

「ピーク時は100人くらい生徒がいましたよ。1校では収まらず、2校目も開校しました。ところが徐々に生徒が減り、閉めるころには15人くらいになってしまって」

 塾は12年続いたが、最後の2年間は近所に競合の塾ができ、そこに少子化も加わって生徒数が激減、Jさんの塾は倒産する。銀行から1000万円以上の借入れもあったJさんは自己破産も経験した。

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