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相次ぐ「介護殺人」は動機も複雑に 何が家族を追い込むのか

 痛ましい事件が相次いでいる。先月22日には、利根川で高齢の夫婦の死体が見つかり、その娘(47)が無理心中を図ったとして殺人と自殺幇助で埼玉県警深谷署に逮捕された。認知症の妻の介護に苦しんだ夫が娘に「殺してくれ」と告げ、3人で川の深い部分まで歩いて進んだという。

 その前には、足の不自由な姉を千葉の山に捨てた男(63)や、寝たきりの夫の首を絞めて殺した妻(63)なども逮捕されている。どれも、介護に苦しんだ末の悲劇だ。広島では、介護していた妻を殴り殺した夫(67)も捕まった。介護を苦にした殺人事件は、いつもどこかで起きている。他人事ではないのだ。

 警察庁の「平成24年の犯罪」によると、殺人事件は884件で、そのうち介護が動機だったのは24件でしかないが、実際にはもっと多いとみられている。

「介護の苦しさがベースにあっても、借金や親族とのトラブルなどもあると、介護殺人としてカウントされにくい。また、心中で加害者も亡くなっていると、穏便な事後処理を望む遺族の希望を考慮して、事件化されず、報道もされません。平成24年の介護を苦にした自殺は292件ですから、この数字を含めると、介護殺人は1000件近いのではないかとみられています」(警察関係者)

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