新幹線自殺男も“独り” 老人が知るべき「生活保護と公営住宅」

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 独り暮らしの65歳以上高齢者は全国に486万人。東京だけでも79万人いる。新幹線内で焼身自殺し、女性を巻き込んだ林崎春生容疑者(71)もその一人だった。生活苦を語っていたようだが、生活保護を申請するなどの自衛手段は講じていなかった。

♪わらにまみれてヨー 育てた栗毛 今日は買われてヨー 町へ行く~

 昭和35年、街角のラジオからは三橋美智也のヒット曲「達者でナ」が頻繁に流れていた。栗毛の馬とは、集団就職の若者の隠喩だろう。三橋はその後も「星屑の町」(昭和37年)という曲を残し、金の卵たちの心情を投影し続けた。

 焼身自殺した林崎容疑者も昭和35年の15歳の春、岩手県遠野市から上京してきた。それから50年の歳月が過ぎ、やせ細った老人は月額12万円の年金生活に。杉並区の民間アパートの4万円ほどの家賃すら滞納し、「35年も働いてこれっぽっちの年金かよ」と不満を語っていたという。12万円という支給額から計算すると、生涯年収は、1億3000万円に満たない。大卒サラリーマン(2億7000万円)の半分で、預金する余裕もなかった。

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