迷宮入り直前で夫を再び逮捕! 米コロラド州女性殺害事件の決め手は「動物用鎮静剤」だった

公開日: 更新日:

 警察の捜査や多くの情報提供にもかかわらず、スザンヌさんは行方不明のままで、事件は迷宮入りする可能性が高いとみられていた。

 捜査が大きく動いたのは23年9月。スザンヌさんの遺体が自宅から60キロほど離れたモファット近郊の砂漠に埋められているのが発見されたのだ。別の事件を捜査していた警察が偶然、発見したものだった。

 検視の結果、スザンヌさんの骨髄から「BAM」という強力な動物用鎮静剤が検出された。獣医師の処方箋が必要な規制物質で、捜査当局はコロラド州および周辺地域で17年から20年までにBAMを購入した個人や企業を調査し、個人で所有していたのはバリー被告だけであることを突き止めた。

 バリー被告は以前、インディアナ州でシカの養殖を行っており、その際に合法的に購入したBAMやそれを撃つ麻酔銃などが自宅ガレージで発見された。

 これが決め手となってバリー被告はスザンヌさん殺害容疑で再逮捕され、25年6月18日に第1級殺人罪で再起訴された。

 事件発生から5年。迷宮入りしかけた殺人事件の裁判の行方に注目が集まっている。

  ◇  ◇  ◇

 嫉妬は人を狂わせます! そんな事件をもっと読みたい人は、下の■関連記事もぜひどうぞ!

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    「地球を救う前に社員を救ってくれ!」日テレ「24時間テレビ」が大ピンチ…メインスポンサー日産が大赤字

  4. 4

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  5. 5

    たつき諒氏“7月5日大災害説”を「滅亡したんだっけ」とイジる古市憲寿氏に辛辣な声が浴びせられる理由

  1. 6

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 10

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策