迷宮入り直前で夫を再び逮捕! 米コロラド州女性殺害事件の決め手は「動物用鎮静剤」だった
警察の捜査や多くの情報提供にもかかわらず、スザンヌさんは行方不明のままで、事件は迷宮入りする可能性が高いとみられていた。
捜査が大きく動いたのは23年9月。スザンヌさんの遺体が自宅から60キロほど離れたモファット近郊の砂漠に埋められているのが発見されたのだ。別の事件を捜査していた警察が偶然、発見したものだった。
検視の結果、スザンヌさんの骨髄から「BAM」という強力な動物用鎮静剤が検出された。獣医師の処方箋が必要な規制物質で、捜査当局はコロラド州および周辺地域で17年から20年までにBAMを購入した個人や企業を調査し、個人で所有していたのはバリー被告だけであることを突き止めた。
バリー被告は以前、インディアナ州でシカの養殖を行っており、その際に合法的に購入したBAMやそれを撃つ麻酔銃などが自宅ガレージで発見された。
これが決め手となってバリー被告はスザンヌさん殺害容疑で再逮捕され、25年6月18日に第1級殺人罪で再起訴された。
事件発生から5年。迷宮入りしかけた殺人事件の裁判の行方に注目が集まっている。
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