ハナツアージャパン・李炳燦社長<5>多様性を重んじる会社
「ハナツアージャパンは、多様性を重んじる会社で、それが強みでもあります」と、李は語る。
それはもちろん、グループ全体の6割、旅行部門に限って言えば、8割が外国人社員で構成されていることと無関係ではない。2006年からは、韓国人、日本人以外も採用しており、いまでは8カ国の社員が在籍している。
ツアー商品を各国に販売している関係上、国々のニーズを把握しないとしっかりした商品づくりができないためだ。
「もちろん、最初からうまくいっていたわけではないのですが、蓄積した経験の中から、多国籍の外国人同士が働きやすい環境をつくるノウハウは相当持っています」
人種、性別、年齢、宗教などにこだわらずに多様な人材を生かそうというダイバーシティーの考え方を実践している。同社では、女性社員は6割以上を占めるという。