天然に近い養殖クロマグロ増産へ 大手水産会社が大型魚を短期間で育成

公開日: 更新日:

 育てる期間が短い養殖クロマグロの生産が増えてきそうだ。短期養殖は、日本海で6月ごろに来遊が増える1匹100キロ前後の成魚を捕り、いけすに移して半年程度、さらに数十キロ成長させる。通常の養殖マグロは、1匹2キロ前後の幼魚を3~4年育てるため、短期養殖のほうが大幅に飼育期間が短い。

 メリットも多い。大手養殖業者によると、養殖の特徴である脂乗りに加え、「天然由来のきれいな赤身を備え、コクもしっかりとある」という。

 約20年前から短期養殖に取り組む大手ニッスイは、今年の生産量を1500トンと昨年の1.5倍に増やす計画だ。養殖ブランド「伊根まぐろ」を手掛ける京都府伊根町をはじめ、長崎県や鹿児島県などの事業所でも増産を進める。写真は出荷される短期養殖マグロだ。

 マグロ養殖最大手のマルハニチロは、昨年から短期養殖に本格参入。山口県長門市の仙崎事業所では今年度、100トンの生産を目指している。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情