重道武司
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重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

SBIがブチ上げた「第4のメガバンク構想」は実現するか

公開日: 更新日:

■まずは島根銀と提携へ

 その試金石となるのが島根銀への出資で、SBIHD本体が19億円、傘下の「地域銀行価値創造ファンド」が6億円を引き受ける。SBIは島根銀の顧客を自社のサービスに誘導することなどで相乗効果を引き出す。

 とはいえ、島根銀は6月末で貸出金残高2889億円と上場地銀で最小の規模だ。収益基盤も脆弱で、本業での稼ぐ力を示すコア業務純益は17年3月期から3年連続赤字。その穴埋めに有価証券の含み益吐き出しを余儀なくされ、6月末には含み益がわずか7億円強にまで減るなど“米びつ”がまさに底を突きかけていた。

 今回の増資による調達資金の使い道も、大部分は運用損を抱えている投資信託などのロスカットや店舗減損といった損失処理の原資に充てられる。松江市内で行われた会見で鈴木良夫頭取は「前向きな損失処理で、来期以降のV字回復を目指す」と強調したが、金融筋の間では「寝言・たわ言の類い」といった声がしきり。だとしたらSBIの壮大な構想も「単なる島根銀の救済・延命策に終わりかねない」(地銀大手幹部)。

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