医療費“過去最高”で負担増大「社会保障制度」は破綻寸前!
2018年度の概算医療費は42・6兆円で、前年度比約3000億円の増加となり2年連続で過去最高を記録した(厚生労働省「18年度 医療費の動向」9月26日公表)。注目されるのは75歳未満の医療費が減少しているのに比べ、75歳以上が全体の16・4%を占め、前年度比で約4000億円増えていることだ。
概算医療費は、すべての国民が医療機関に支払った「国民医療費」の98%にあたる速報値。約1年後に確定値が公表される。
現在65歳以上の人口は3575・2万人で前年比37・6万人増えた(総務省統計局19年9月20日公表)。75歳以上は1830万人。今後は1947~49年生まれの団塊世代約700万人が加わり、75歳以上は大幅に増加する。
一方、生産年齢人口(15~64歳)は7518・1万人と前年比約42・8万人の減少。こうした高齢化は、現役世代にかかる社会保険料の負担を増大させることは必至だ。