新型コロナウイルスの感染拡大で、水産物の取引にも悪影響が出ている。東京・豊洲市場では観光客の減少などでホテルや外食業界の仕入れが落ち込み、高級魚が軒並み値下がりしている。
同市場のマグロ売り場では、最上級の国産天然クロマグロの相場が低迷。訪日観光客の減少などで「2月は来客が昨年より3割も減っている」(東京・銀座の人気すし店)など、外食店が仕入れを抑えているためだ。
ノドグロとも呼ばれるアカムツやウニなどの高級品も値下がりが目立つ。新型コロナの問題が現在ほど深刻化していなかった1月に比べ、いずれも2~3割は安くなったという。