小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

ザ・ラストバンカー西川氏を悼む 会場が静まり返った瞬間

公開日: 更新日:

「ザ・ラストバンカー」と呼ばれた元三井住友銀行頭取、西川善文氏が11日、死去した。82歳だった。奥さまを亡くされてから気落ちされたのか、健康を害していたことは知っていたが残念である。一時代の終わりを感じずにおれない。

 筆者が最初に西川氏にお会いしたのは、1986年から88年にかけて、旧住友銀行の取締役企画部長時代だった。お会いする前から厳しい人とは聞いていたが、まさに、口を「への字」に曲げた風貌で、口数もそう多くなく、怖い人という印象が残っている。

 だが、正直、大阪大卒の西川氏が頭取に上り詰めるとは考えていなかった。当時の住友銀行は東大か京大卒でなければ頭取にはなれないとみられていたためだ。他の上位都銀も似たり寄ったりだった。

 それだけに学歴をはね返す西川氏の手腕は際立っていた。「西川氏と言えば融資第3部」といわれるが、同部は安宅産業処理の専門部だった。たたき上げに等しい西川氏を経営の中枢に押し上げたのは不良債権処理と企業再生で見せた抜群の切れ味だった。

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