資産管理会社「ききょう企画」を舞台に大塚家具株の争奪戦
2015年3月に行われる大塚家具の株主総会を前に、大塚勝久氏と大塚久美子氏は大塚家の資産管理会社である「ききょう企画」が保有する189万株(約10%)の株式を巡って熾烈な戦いを展開していた。
勝久氏が「ききょう企画」が保有する大塚家具の株式について返還するように求めれば、「ききょう企画」を実質的に支配していた久美子氏が勝久氏に株式を差し押さえられないように工作する――そんな“イタチごっこ”を展開していたのである。
「ききょう企画」は1985年に、勝久氏が保有する大塚家具の株式59万2000株を取得する格好で設立された会社だ。代表取締役は長男の勝之氏で、50%の株式を取得していた。
このことからも、勝久氏から勝之氏への事業承継を円滑に進める目的でつくられた会社であったと推測される。