築30年以上の中古住宅なら築5年以内の半値 リフォームしても予算内に収まる
一戸建て編(7)
小田急線生田駅近くの分譲マンションに住んでいる小舘木三(仮名)。老後のついのすみかとして一戸建てへの住み替えを検討しているが、住宅展示場や建売住宅などを見て回ってもなかなか決めきれないでいる。新築は難しいのか……。
一戸建て探しを始めた大型連休の時期に、コロナ禍でなかなか集まれなかった息子たちの家族が久しぶりに小舘の住まいにやってきたので、今後の住まいについてもいろいろと話を聞いてみた。
息子は2人とも社宅や賃貸マンション住まいだが、小舘が住み替えした後の生田のマンションに住みたいという気はなく、新居での同居の意向もないので、少し寂しさを感じながらも、夫婦2人だけの住まいでいいことを改めて確認できた。
であれば、60歳という年齢を考えると、50年先のことまでは考える必要はない。価格の安い中古住宅を買って、それなりにリフォームして住めば十分ではないだろうか。
調べてみると、<グラフ>にあるように中古住宅は築年数によって値段が極端に違っている。築5年以内のいわゆる築浅一戸建てだと、首都圏の平均価格は4700万円で、新築とほとんど変わらない。新築の売り出しが極端に減っているので、状態のいい築浅物件の人気が高く、エリアによっては新築より高いケースもあるようだ。