米国株は底打ちか…バフェットが今年に入って買い増した銘柄は?
米国株はどこまで下がるのか──。株価の水準を判断する指標にはさまざまあるが、「バフェット指標」もその一つだ。投資の神様「ウォーレン・バフェット」が割高・割安を見極めるために利用しているといわれる。計算式は「米国株の時価総額÷米国の名目GDP×100」とシンプル。数値が大きいほど割高だとされ、100を下回ると割安と判断される。
実際にコロナショックが起きた2020年3月には100近くまで下がって株価が底入れ、その後に反転している。以降は、急激に上昇し、バフェット指標は21年秋に200を超える水準に達した。
そこからは下落に転じて、NYダウは3月末から8週連続でマイナス。1923年以来最長の下げを記録した。そして現在のバフェット指標は150程度。割安といわれる100までは下がっていない。ただ、コロナショック直前の20年2月上旬よりも低い位置にあり、相場の過熱感は、薄れていると考えてもいいかもしれない。
そんな中、バフェット自身は22年1~3月に株式を大きく買い増した。20年、21年は売り越して、現金比率を高めていたが、ここにきて一気に保有株を増やした格好だ。