著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

IMFが衝撃の報告書 AIシフトによって「あなたの仕事はなくなるかもしれない」

公開日: 更新日:

 1月19日の米株式市場でS&P500が4839.81ポイントで引け、2年ぶりに過去最高値を更新した。22年10月12日に安値を付けて以来、強気相場が続いていることを裏付けた。AIへの楽観的な見方で半導体関連などが急伸したことが効いた。

■24年はAIシフトが鮮明に

 24年もAIに注目だが、日本で販売されているAI関連株式投資信託(以下投信)の目論見書を見ると、主要組み入れ銘柄はエヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、インテル、メタ・プラットフォームズ、アップル、マイクロン・テクノロジーなど米IT企業ばかりで日本企業は一社もない。

 新NISAが始まったが、銀行は投信販売など「手数料ビジネス」に注力してきた。政府の「貯蓄から投資へ」は銀行業界には逆風に見える。それでも優良貸出先の少ない中、多額の預金を投信に移すことは手数料ビジネスにプラスである。

 投資信託協会の株式投信の販売態別純資産残高(構成比)を見ると、1999年11月は証券会社91.1%、銀行等4.7%だったが、23年12月には証券会社53.4%、銀行等44.4%である。いま銀行店舗に行けば、店舗内にAIなどを投資テーマとした投信パンフレットが散見される。

 銀行業界の販売力で国内金融資産が米IT企業に向かうなら、S&P500から目を離せない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情