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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

日経平均株価は「ババ抜き」の段階へ…高値掴みするハメになるのは誰だ?

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 上場企業の決算発表は2月9日にピークを迎えたが、SMBC日興証券が旧東証1部の上場企業を中心に、8日までに発表を終えた全体の7割近い957社の決算を分析したところ、最終利益は56%にあたる537社で増益、最終損益合計は、前の年の同じ時期より22%増えていた。これは1株利益の増加を示し、明らかに株高要因である。

倒産件数の増加や、日銀の動きに注意

 東京商工リサーチによる24年1月度の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が701件(前年同月比22.9%増)、負債総額は791億2300万円(同39.9%増)だった。件数は22年4月から22カ月連続で前年同月を上回った。どうも上場企業の大企業と中小零細企業には温度差があるようで、春闘での賃上げも中小零細企業には厳しいだろう。

 2月8日に、内田日銀副総裁は、奈良県内の金融経済懇談会で大規模金融緩和策について、賃金と物価データなどを「丹念に点検」したうえで「修正を検討することになる」とし、上場投資信託(ETF)などの買い入れについては、緩和修正時に「やめるのが自然だ」「(買い入れを)終了し、市場の価格形成に完全に委ねることとしても、市況への影響は大きくない」との認識を示していた。

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