日経平均株価爆上げで肝に銘じたい…「危険はすぐ隣りに潜む」「リスクは予知困難」
さらに、証券会社の「万年強気」の営業部門と「いけいけどんどん」の自己売買部門がちょうちんをつけ、「買うから上がる、上がるから買う」のスパイラルが起きる。「危険はすぐ隣に潜んでいる」「リスクは予知困難」なのだ。
新しい個人投資家の台頭。その背景には金利もある。定期預金金利は1990年に6.0%もあり「貯蓄」で十分だったが、ゼロ金利政策で24年2月も0.005%と、インフレ率も勘案すればマイナス2%程度と「貯蓄は含み損」と「隔世の感」である。
どこで国際紛争が起き、大災害に見舞われ、自民党裏金問題で岸田内閣支持率が危険水域に低下しても、お構いなしの「強気相場」。
ただ、89年ごろは、株価が暴落すれば「株は儲かる」と勧誘した証券会社に苦情が殺到したが、いまは「投資は自己責任」と金融機関は一切責任を負わない「無責任」である。
「成功者の裏には多くの失敗者がいる」、それが株式投資。株式、投信には元本割れの「リスク資産」があり、「危険はすぐ隣に潜んでいる」のである。
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