日経平均4万円! 株価はどこまで上がる? いま買える銘柄は? 株のプロたちが徹底分析

公開日: 更新日:

■狙い目は生活必需品関連

 IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏は、「高値に怯えないで、高値についていく積極さが大切」と言う。

「半導体を中心に日本企業の工業力を世界は評価しています。来年度(2025年3月期)の業績予想が出そろってくる5月半ばに、4万5000円をつけてもおかしくありません。そうなると5万円も見えてきます。半導体関連のADEKA、化学関連のデンカやレゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)、日東電工などはオススメです」

 株式評論家の安藤富士男氏は、「4万2000円あたりまで上昇するかもしれないが、嫌な予感もある」と言う。

「真偽は不明ですが、投資の神様といわれるバフェット氏が日本株の売却を始めたとか、株高を牽引してきた米エヌビディア株を、ヘッジファンドが激しく売っているという情報が流れています。危険な感じもするので、こういう時は生活必需品を扱う企業の株を保有していたほうが無難です。イオンなどの小売業、王子ホールディングスなど生活関連です」

 日経平均が下落するとしたら、どの辺りまでか?

「下値メドは3万4000円あたりでしょうか。何が引き金になるかは分かりませんが……」(安藤富士男氏)

■寄与度を見る限り“バブル発生”

 松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストの下値メドは3万6000円だ。

「日経平均への寄与度を見ると、ファーストリテイリングが約11%、東京エレクトロンが約9%、それにアドバンテストとソフトバンクグループを加えると30%に達します。一部の銘柄が日経平均を押し上げている構図で、ここだけを見るとバブル発生といえそうです」

 高値メドは?

「4万2000円とみています。投資先としては期間限定ながら銀行がいいかもしれません。銀行は伸びしろがあります」(窪田朋一郎氏)

 三井住友フィナンシャルグループのPBRは0.8倍台、みずほフィナンシャルグループは0.7倍台にとどまる。東証は1倍に引き上げる要請をしているので、上昇余地はたっぷり。ただ、日銀が金融政策決定会合でゼロ金利解除を決めると、材料出尽くし感から株価下落の恐れも……。決定会合は3月18日と19日。4月は25日と26日に開かれる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    日米関税引き下げは「合意文書なし」の口約束…チラつくトランプ大統領の“ちゃぶ台返し”

  2. 2

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 3

    東芝ライフスタイルが白物家電世界2位メーカー中国「美的」傘下で生まれ変わったこと

  4. 4

    トランプ大統領が熱烈支持層と対立のナゼ? エプスタイン事件めぐりMAGA派を「愚かな人々」呼ばわり

  5. 5

    リゾート開発計画に揺れる野沢温泉村の村長に聞いた「ニセコでも白馬でもない独自文化の根付く唯一無二の村をつくる」

  1. 6

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  2. 7

    「エムット」の商標巡り“ニアミス”騒動も…三菱UFJ銀はポイント還元率最大20%ブチ上げ預金獲得強化へ

  3. 8

    新型ダイハツ ムーヴに初試乗! スライドドア化は是か非か? 王者ホンダN-BOXと比べてみた

  4. 9

    ロック板のないパーキングって不正利用されないの? 管理・運営全国5000カ所以上のエコロシティに聞いた

  5. 10

    日銀アンケートで「1年後の物価も上がる」85%の衝撃…識者も「これ以上の節約は無理」と

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」