著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

上場目指す「ポケトーク」の死角…親会社ソースネクストは2期連続赤字

公開日: 更新日:

 ポケトークは日本のほか欧米、東南アジアなど世界で販売しており、23年6月時点で翻訳機市場におけるベンダー別販売台数は94.2%と圧倒的なシェアを占めている。22年12月には累計販売台数は100万台を突破した。特に米国では移民が増えて公的機関などで多言語対応の需要が急増し、業績が伸びているという。

 また、23年3月には、法人向けのビジネスシリーズ「ポケトーク for BUSINESS」(同時通訳)の提供を開始。同年7月にはソフトバンクと「ポケトーク」に係る包括的業務提携契約を締結した。また、先月27日には富士ソフトと資本業務提携を発表し、株価は急騰した。

 だが、ソースネクストは、「設備投資等で72億4900万円の有利子負債(23年3月末)を抱えている。また、連結業績は直近2期連続で損失計上が続いており、繰越損失の状態にある」(大手信用情報機関)という。広告宣伝費などの販売管理費が収益を圧迫している。

 ソースネクストはポケトークの約85%の株式を保有している。上場で一部株式を売却するものの、連結は維持する方針だ。親孝行な子会社上場となりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    木村拓哉の千葉支援に重なる“解散から10年”SMAPの絆 義援金2000万円を届けた行動力

  2. 2

    (6)甲斐拓也が松井巨人に“切られた”本当の理由…成績低迷に加え「福岡帰省連発」でもヒンシュク買っていた

  3. 3

    申ジエを見ていて苛立った…国内ツアーは「スロープレー」の撲滅をそろそろ啓蒙するべきだ

  4. 4

    (1)松井秀喜監督で“淘汰される選手” 「確率が高いものを大切に。守備走塁は100%」の真意

  5. 5

    テニス部キャプテンを務めた“スポーツマン”日村勇紀と“お嬢様”神田愛花が歩んだキャリア

  1. 6

    (5)松井監督が自覚する「優柔不断」…高橋由伸ヘッドコーチも“同類”という懸念

  2. 7

    「VIVANTに出てるんだから口閉じろ」…キムラ緑子の高市首相批判に噛みつくSNSの異常と低レベル

  3. 8

    中日一軍打撃コーチ就任の所信表明 キャンプで真っ先に「変えたいこと」がある

  4. 9

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  5. 10

    米球界挑戦の横浜・織田翔希は間違いなく巨人入りに翻意する 松井監督誕生で見えた“説得の筋書き”