大阪万博の“目玉”「空飛ぶクルマ」が「有人ドローン」に…吉村府知事がイメージ修正の姑息

公開日: 更新日:

 来年4月13日の開幕まで1年を切った大阪・関西万博から、いよいよ“見どころ”がなくなりそうだ。22日の共同通信によると、乗り物で展示を楽しむ「ライド型」のパビリオンがゼロになる可能性があるという。軟弱地盤に会場を設置したせいで、導入に伴う杭などのコスト増が敬遠されているのが理由だ。

「万博の華」と呼ばれ、参加国が独自に用意する「タイプA」のパビリオンも、当初の60カ国から40カ国程度に減る見込み。目を引くのは、350億円の巨大リング(大屋根)と2億円のトイレぐらいではないか。

 吉村大阪府知事が「万博での運航を目指す!」と意気込む「空飛ぶクルマ」でさえ、“身内”からこんな意見が出る始末だ。

「『空飛ぶクルマ』というと、クルマ(として)走れないじゃん、こんなん嘘やんか、という人が絶対出てくる」

 吉村知事にそう助言したのは万博言い出しっぺの橋下徹弁護士だ。21日のフジテレビ系報道番組に吉村知事と共に出演し、「はっきり『有人ドローン』『人乗りドローン』と言うべきだ」とアドバイス。吉村知事も先輩知事の言い分に「よく『ヘリコプターでしょ』と言われるが、機能的にはドローンに非常に近いクルマ」とあっさり乗っかった。姑息なイメージ修正である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった