がん患者の退院後の“自宅治療食”を開発…最大の特徴「凍結含浸法」とは

公開日: 更新日:

大久保あさ美さん(西本ウィズメタックホールディングス)=前編

 日本人の2人に1人が罹患するがん。一方で早期発見と適切な治療により「不治の病」から「治る病気」へと変わりつつある。しかし、がんサバイバー(がんの診断を受けた後を生きていく人々)にとって、治療後の食事が新たな悩みの種になっているという。

胃がんの場合、胃の一部または全部を切除する手術が行われます。その後の食事では消化のしやすさが求められ、栄養バランスにも気をつける必要があります。入院中は病院食なので安心ですが、退院すると途端に食事に苦しむ患者さんが多い。療養食を実際に作るとなると本人にも家族にも大きな負担ですし、そうした術後の患者に適した宅配食もほとんどありませんでした」

 そう語るのは、がんの治療中や消化管を手術した後の患者のための自宅療養食「食卓の名医」を開発した病態栄養専門管理栄養士の大久保あさ美さんだ。

 この商品の最大の特徴は、「凍結含浸法」と呼ばれる特殊な製法にある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”