ネット証券の「新NISAキャンペーン」続々! 年末に余計な税金を支払わないための節税ノウハウ
特に手続きは必要ないが、仕組みを理解して損をしないようにしたい。非課税期間が終わって、課税口座に払い出される際、年末の価格が新たな取得価格となる。たとえば、1万円で購入した投資信託が1万2000円になっていた場合、25年以降は取得価格が1万2000円となり、以降は1万2000円を超えた分に課税される。
一方、1万円で購入した投資信託が24年末に8000円になっていた場合、取得価格8000円として課税口座に払い出される。25年以降は8000円を超えた分に課税される。仮に1万2000円まで値上がりすると、4000円に対して課税される。特定口座で購入していれば、取得価格1万円に対して2000円の利益に課税されるだけだが一般NISAを利用したために、余計な税金を支払うことになる。
この仕組みを変えることはできないが、今後の利益を非課税にすることはできる。非課税期間が終了する一般NISAで保有している商品が25年以降に値上がりすると考えるなら、早めに売却して、今年の新NISA枠で買い直しておくのもいいだろう。投資信託の場合は、売却から受け渡しまでに一定の時間がかかるので早めに行動を。
(ジャーナリスト・向山勇)
■関連記事
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(4)フリーランスの権利とギャラを守るために90年に29歳で創業
-
クルマは乗らなきゃ語れない ポルシェ911初のハイブリッド 新型GTSは電動エコ化にあらず、規格外のドリフトマシン化だった!
-
経済ニュースの核心 アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(3)“天才”ジェームス三木の企画を前に悟った、努力だけでは埋めがたい領域
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(2)次に通らなかったやめる…すべてつめ込んで書き上げた“勝負企画”