ホンダとの経営統合に三菱自動車は不参加か? 内田誠日産社長は薄氷を踏む日々
財 いや、日産の業績が回復し、ホンダが来年に米国で投入するガソリン車並みの安さの電気自動車(EV)が人気を得れば、株価が上がって持っている価値も上がる。
政 ということは、三菱自の経営にグループの意向が反映されにくくなるのが嫌なのか?
財 そういう声もある。でも、単独でEVを含めた新技術の開発は資金的に難しいし、車台の共通化などもできないから、日産・ホンダから離れるわけにもいかない。
官 三菱自としては、日産・ホンダと連携しつつグループの支援も受ける、という「いいとこ取り」がベストなわけか。
財 日産は業績の立て直しに世界で従業員を9000人減らすなど、再生計画をまとめる1月末がきて、2月13日には2024年度の4~12月期の決算発表がある。そこまでにホンダも三菱グループも納得する立て直し策を目指してきた。
政 このコラムが載るのが1月末。日産の内田誠社長にとっては、薄氷を踏む日々だな。
構成=竜孝裕(ジャーナリスト)
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