ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

公開日: 更新日:

 もし非認定スクールの対象者が報酬を得ていることが確認された場合、リフト券の使用を即時停止する措置を取ることができる。

 海賊スキースクールの存在に、運営側は困惑している。

「利用客には『認定スクールを使わなければ、品質や安全の保証はできません』と伝えるしかありません。まるで中国人が運営する成田空港の白タク状態ですが、タクシー乗り場と違って並んでいるわけではないので、有料で行われているかどうか、実際は分かりません」(東急グラン・ヒラフ担当者)

 監視員が怪しそうな人物に声をかけても「友達と滑っています」「家族です」「お金はもらっていない」と判で押したように答えるケースがほとんどだという。

 160人の外国人インストラクターを雇用するニセコビレッジの担当者はこう言う。

「『こう聞かれたらこう言うように』と話を合わせているようです。指導する側は偽名でリフト券を購入したり、4着のウエアを着替えながら、身分がバレないようにし、監視員の写真を撮ってネットワークで共有しているようです。彼らはSNSに『いつから富良野でその次は長野の白馬』とスケジュールをアップし、各地を転々としながら客を集め、稼いでいるみたいです。税金を払っているのかも分かりませんし、在留カードの提示を求めても応じません。聞くところによると、レッスン料金は半日で1人6000円、家族合わせて2万円強とかで、我々の半分以下です。現状はイタチごっこの状態ですが、行政や警察の手も借りて対応していきたい」

 アジア人の間でスキーブームが起こっていることから、来シーズン以降も全国各地で「海賊インストラクター」が増えるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到