ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

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 もし非認定スクールの対象者が報酬を得ていることが確認された場合、リフト券の使用を即時停止する措置を取ることができる。

 海賊スキースクールの存在に、運営側は困惑している。

「利用客には『認定スクールを使わなければ、品質や安全の保証はできません』と伝えるしかありません。まるで中国人が運営する成田空港の白タク状態ですが、タクシー乗り場と違って並んでいるわけではないので、有料で行われているかどうか、実際は分かりません」(東急グラン・ヒラフ担当者)

 監視員が怪しそうな人物に声をかけても「友達と滑っています」「家族です」「お金はもらっていない」と判で押したように答えるケースがほとんどだという。

 160人の外国人インストラクターを雇用するニセコビレッジの担当者はこう言う。

「『こう聞かれたらこう言うように』と話を合わせているようです。指導する側は偽名でリフト券を購入したり、4着のウエアを着替えながら、身分がバレないようにし、監視員の写真を撮ってネットワークで共有しているようです。彼らはSNSに『いつから富良野でその次は長野の白馬』とスケジュールをアップし、各地を転々としながら客を集め、稼いでいるみたいです。税金を払っているのかも分かりませんし、在留カードの提示を求めても応じません。聞くところによると、レッスン料金は半日で1人6000円、家族合わせて2万円強とかで、我々の半分以下です。現状はイタチごっこの状態ですが、行政や警察の手も借りて対応していきたい」

 アジア人の間でスキーブームが起こっていることから、来シーズン以降も全国各地で「海賊インストラクター」が増えるかもしれない。

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