不易糊工業 鈴木勝也社長(1)赤いフタと黄色い入れ物の犬をモチーフにしたレトロな糊でお馴染み

公開日: 更新日:

「防腐剤としてホルマリンを使うことで、腐らない糊を作ってきました。しかし、1970年代に入って安全性や公害がクローズアップされ、ホルマリンの含有量も法律で基準が設けられました。弊社の製品は基準と比べてかなり少ない含有量だったのですが、子どもが手で塗るものですし、口に入れることもあるかもしれないということで、有害なものは使わない商品を目指すことになりました」

 完成するまでに17年もの年月がかかったそうだ。

「でんぷん糊は、唾液に含まれる酵素ですぐに液状化、分解してしまうんです。ホルマリンにはそれを抑える効果もありました。その解決が難しかったと聞いています」

 そんなでんぷん糊は少子化やペーパーレスの影響で生産がどんどん減っているそうだ。それでも鈴木勝也社長(43)は、不易糊工業はでんぷん糊を作り続けるべきだと考えている。

「やはり子どもたちに使ってほしいからです。使った記憶、思い出を大切にしてほしいのです」

 鈴木社長は、でんぷん糊の容器を手に取って話を続ける。前述した、1975年に商品化された「どうぶつのり」の容器だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  3. 3

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    東京・大井町、OIMACHI TRACKSと対照的な東小路飲食店街、商店街理事長が直面する2つの問題

  1. 6

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  2. 7

    「山口組」抗争指定解除へ、それでも対立は続く…6代目幹部「喜ぶのは早い」

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    止まらない高市首相SNS発信に官邸総動員の実態…この週末は3日間で11連投も「ゴキブリ」投稿で大炎上

  5. 10

    清水アキラさんが三男急死の直前に語っていた“せがれ”のこと 良太郎さんに口説かれものまねショー復帰