著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

地球温暖化はホントにでっち上げか? トランプ劇場の第2幕が始まる

公開日: 更新日:

 米国海洋大気庁の応用気象学者スミス博士は、「近年、米国でも大気汚染などによる異常気象で災害が増えつつあることは確かだ。地球温暖化につれて大気は確実に温められ、湿度上昇の結果として、大雨を降らせている」と述べた。

■パリ協定からの離脱に自動車排ガス規制の撤廃

 トランプ米大統領は、多くの科学者が深刻な問題とする地球温暖化は「でっちあげ」とし、25年1月の就任直後にパリ協定から離脱の大統領令に署名、石油、天然ガスを「ドリル、ベイビー、ドリル(掘って、掘って、掘りまくれ)」とし、一方で、自動車排ガス規制などを撤廃、EV補助金も打ち切り、多くの国家安全保障省、国家気象庁などの気候変動関連部署の幹部、スタッフを解雇した。

 株式市場も熱い。高額品が売れたバブル景気ではなく、景気対策が審議される日本なのに、海外投資家は、日本の政治経済を軽視してか、先物・オプション取引を多用。リスクヘッジしながら日経平均株価を史上最高値に押し上げた。

 トランプ米大統領の関税政策などに従順な各国・地域は、いずれ「地球温暖化」は嘘との考えに同調するのだろうか。米国の株価指数はトランプ米大統領の共和党政権の政策を好感し史上最高値を更新し、それに日本株も影響を受けており、9月以降の気候、景気への影響が気掛かりな「トランプ劇場」第2章の始まりだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    風間俊介がジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念した意外な理由

  3. 3

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  4. 4

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  5. 5

    侍J井端監督に大ピンチ!ヤクルト村上、阪神才木ら米挑戦組「WBC全員辞退」の可能性

  1. 6

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  2. 7

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  3. 8

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校