キコーナ 木下春雄会長(1)パチンコ店業界3位のグループを率いる創業者の紆余曲折

公開日: 更新日:

「作業員たちは弁当を温めるためよくたき火をする。火の番をして喜ばれました」

 高校は2人の兄と同様、東京の学校に進んだ。志望校の受験に失敗し、たまたま生徒募集の新聞広告を見た私立堀越高校に入った。

 そこでも友人は少なかったが、「寺島君」とは親友になった。

「兄の家に下宿していた私は弁当がない。それを見ていた寺島君が、弁当を半分分けてくれたのが最初でした」

 乱暴な不良少年だった寺島君だが、面倒見は良かった。その後も何度も家に招いて食事をごちそうしてくれたという。

「そんな彼がひと目ぼれしたのが“ミス堀越”と呼ばれた先輩の女性でした」

 相手にされないだろうと思っていたが、卒業後何年か経って寺島君から連絡が来た。その女性と結婚するから、披露宴の司会をしてくれという依頼だった。

「聞けば結婚相手は有名女優の妹さんで、びっくりの連続でした」と、木下氏は振り返る。

 63年、大学は2浪して中央大学法学部に進んだ。あまり勉強には身が入らなかったという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平に深刻な疲労蓄積…安打も本塁打も激減、「明らかにスイング鈍化」との指摘も

  2. 2

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  5. 5

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  1. 6

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 9

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  5. 10

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ