投資詐欺で息子を“勘当”…93歳の不動産王ドナルド・ブレンの巨額遺産問題が全米で話題
その総資産額はなんと推定190億ドル(約2.85兆円)にも達する。「LAタイムズ」によれば、デビッドは、投資家たちに「父にすぐ電話できる」と豪語して信用を得ていたが、実際には過去の養育費をめぐる訴訟で親子関係は冷え込んでおり、10年以上も顔を合わせていなかったという。
今回の騒動を受け、父ドナルドは自身が率いるアーバイン・カンパニーを通じて、「我々はこの人物と個人的にも業務的にも関係はない」と短くも断固とした声明を発表。公式に息子を“勘当”した形だ。
関係者の関心は後継者問題にも及ぶ。
「93歳になったドナルド氏の後継者についてはこれまでに言及されたことがありません。巨額の遺産の行く末が、たびたび業界の注目を集めています」(同)
アーバイン・カンパニーの収益の多くは、土地の含み益と賃料収入によるもの。安定していてなおかつ成長性も高いとされる。もし、わずかでも遺産の恩恵にあずかれるならば、それだけで一生遊んで暮らせることは間違いない。
しかし、息子のデビッドはその程度の値踏みもできなかったのだろう。今回の件で、彼が父の築いた不動産王国の後継者になれないことだけは、確実になった。
(小野悠史/ニュースライター)