労働力調査で完全失業者数が前月比13万人増加の不気味

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「1~9月は『従業員退職』が前年同期の1.6倍に急増し、人材の流動化が鮮明になっている。物価高で企業収益が厳しい中、賃上げ原資を確保できない企業からの人材流出が進み、新たな採用も難しくなっている」(同社情報本部担当者)

 厚生労働省はハローワークにおける求人、求職、就職状況を一般職業紹介状況として公表している。25年8月分(10月3日公表)の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で、前月から0.02ポイント低下、これは22年1月の1.19倍以来、3年7カ月ぶりの低水準だ。

 また、新規求人倍率(同)は2.15倍で前月比0.02ポイント低下。有効求人(同)も前月比1.0減少、新規求人(原数値)は前年同月比で6.2%減と4カ月連続で減少している。

 こうした数値を産業別に見ると、生活関連サービス業、娯楽業(16.1%減)、卸売業、小売業(12.7%減)、宿泊業、飲食サービス業(10.7%減)と前年比が軒並み2ケタの大幅減少となっているのである。

 労働市場は景気に遅れて動き出す。景気を大きく左右する製造業は、経済産業省の鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)が8月は前月比0.5%低下とある。

 トランプ関税による輸出への影響、世界経済の下振れリスクの影響など、先行き労働市場は不透明感が根強いといえるだろう。

(ジャーナリスト・木野活明)

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