悪質リースバックで失うマイホーム…業者にとって高齢者は“理想的な狩り場”に

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 しかし、それだけ参入する業者が増えれば、トラブルが起きないはずもない。強引な契約を勧めてくる悪質な業者も目立ってきた。

 大手不動産会社のOBはこう証言する。

「高齢の持ち主が自宅マンションをリースバックで売却したが、『ずっと住める』と説明されていた契約は3年で終了する定期借家契約だった。更新時に家賃を大幅に上げられ、結局は以前より負担が増えた。しかも物件は直後に倍以上の価格で転売されていたという」

 言うまでもなく、リースバックでの売却価格は相場より大幅に安くなり、市場価格の6~7割に抑えられる。半値以下に買いたたかれることもザラだ。

 さらに、家賃の値上げや退去リスクについて十分な説明がなされないまま契約が進められるケースが後を絶たず、今年5月には国民生活センターも注意喚起をしたほど、被害が増えている。

 物価高が収まる気配はなく、生活に不安を覚える高齢者は今後も増え続けるだろう。悪質リースバック業者にとって、理想的な“狩り場”は当分なくなりそうもない。

 契約したが最後──「リース“バック”」の名とは裏腹に、もう後戻りはできない。

「こんなはずじゃなかった……」──。今日もどこかで、ついのすみかを失った高齢者の嘆きがこだましている。

(ニュースライター・小野悠史)

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