石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ
制度運用そのものに対する懸念も、霞が関では共有されつつあるようだ。
「農水省内では米価暴落が懸念されており、ある幹部は『多額の税金を費やしたおこめ券配布が意味のないものになってしまう』と不安を隠しません。コメが安くなった後におこめ券をもらっても、ありがたみはないですからね。実際、国会での補正予算成立が来月上旬となると、消費者の手元におこめ券が届くのは春以降とされています」(農水省担当記者)
米価は下落する可能性が日に日に現実味を増している。
「高騰した新米は売れ行きが鈍り、集荷業者の倉庫がいっぱいになっています。高値の新米を買い付けるために集荷業者は借金もかさみ、年末にかけてはその返済も始まる。損失覚悟の安値でコメ在庫を売りさばき、操業資金に変えざるを得ない状況になっているのです。どの程度かはわかりませんが、遠からず米価は下がるでしょう」(コメ流通業界関係者)
はたして、おこめ券をもろ手を挙げて歓迎する国民がどれほどいるのだろうか。
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