コロンバン 小澤俊文会長(1)創業者は「日の丸」に見立てイチゴをのせた
ショートケーキといえば、イチゴが欠かせない。当初から使われていたという。
「大膳頭だった福羽逸人博士が新宿御苑で食用イチゴの『福羽』を完成させ、当初は皇室用として使われた。門倉は大膳寮でそのイチゴを菓子に使うという経験をしていた。また、修業当時のフランスでは東洋人は差別されていたこともあり、日本人としてプライドがあった門倉は、ショートケーキを作った時に白い生地にイチゴを置き、日の丸のようにして、日本人が作った洋菓子だというアイデンティティーのようなものを示したかったといわれています」
戦後、同社はショートケーキなどの生菓子の他、クッキーでチョコレートクリームをはさんだロングセラー商品「メルヴェイユ」などで洋菓子業界をリード。百貨店を中心に200店舗弱の販売網を持っていたが、創業者の門倉が81年に亡くなると、バブル崩壊後、業績は急降下していき、店舗数はわずか40店舗になっていた。
そんな最悪の状態の時に三和銀行(現、三菱UFJ銀行)から監査役としてコロンバンに出向してきたのが小澤だった。


















