米不動産仲介コンパスがテックで急成長の衝撃 世界最大級の仲介ネットワークが誕生

公開日: 更新日:

 日本で例えれば、創業10年ほどの不動産会社が、三井のリハウスや住友不動産ステップ、東急リバブルを傘下に収めてしまったようなものなのだ。

 変化の背景にあるのは、アメリカの住宅仲介がエージェントとブランド、そしてテクノロジーとデータという四つ巴の競争へと急激に再編されつつあることだ。少数の巨大企業が、数万人規模の仲介人材をネットワーク化し始めている。

 物件情報や顧客データに価値があり、物件検索サイトの運営会社と仲介会社の利害がぶつかる場面も増え、情報戦も熾烈になっている。

 政治も動いた。有力な上院議員らが、合併によって不動産の価格上昇やブランド間での競争低下を招くと指摘し、独占禁止法の観点から懸念を発表。確かに、統合後はカリフォルニア北部で約70%、ニューヨーク市で40%超のシェアになると指摘され、消費者保護や住宅の公共性という観点から独占のリスクが議論されたが、最終的に統合は承認された。

 このダイナミックな動きは、日本の不動産市場にはない。日本では仲介会社は地域密着型が多く、ブランドの統合やエージェントの移動は限定的だ。

 いずれ、日本も巨大ネットワークがデータと人材を束ねる時代が来るのだろうか。縮小する市場にそれだけの魅力があるのかは不明だ。

ニュースライター・小野悠史)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道