シェアサイクルの“黒船”世界最大手Lime 日本参入まもなく2年で見えた「3つの拡大戦略」
先行する日本勢は好立地を確保済みだ。
さらに、日本は成熟社会であり、地域のルールやマナーに合わせた運用を行わなければ適合できない。このビジネスは、地域貢献などのウエートが非常に高いからだ。
参入後のLimeの戦略で特徴的なのが、「ハローサイクリングとの相互利用連携」、「ジオフェンシング(仮想的な境界線を引く技術)の導入」、そして「電動キックボードから電動シートボードへの集約」の3点だ。
「相互利用連携」は、国土交通省のデータによれば、導入自治体は22年度末時点で305都市。日本には約800の市があることを考えると、まだ拡大の余地は十分にある。
が、収支がとりやすいエリアばかりではないため、効率的に拡大する必要がある。
25年末時点でLimeの自社ポートは約1000カ所。他社との連携の有無で展開のスピードは変わる。この手法は同社にとって海外でも実績がある戦略だ。
「ジオフェンシング」は、一種の「結界」のような技術だ。進入禁止エリアに入ると警告音が鳴り、車両が自動的に減速・停止する。現在、首都高速の入り口などに設定されており、導入には東京都や警視庁がサポートに付いた。公共交通としての社会適応を高める技術と言える。


















